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坂の上の雲


「上手に年は取れてるでしょか?・・の巻」

国内各地の他、ロシア、中国、フランス、イギリスでのロケも含む、3年余りに
及ぶ長期制作。放送は今年から2011年まで足かけ3年に渡って・・と、何から何
までけた外れな話題の超大作ドラマ「坂の上の雲」(第一部全5回は12/27まで毎
週日夜8時〜、NHK総合他)。
さらにメインキャストも本木雅弘、阿部寛、香川照之のお三方で、もう文句のつけようのない顔ぶれ。
いやが上にも高まる期待・・楽しみに拝見してみました。
第一回目のタイトルは「少年の国」。主人公である、秋山好古、真之兄弟と正岡
子規の松山での幼少時代から、それぞれが東京へと旅立ち、自分の道を模索し始
める様子が、激変していくこの時代の流れと共に描かれていました。

初回のイメージをひと言で言うなら・・”陽”。誰もが本当にご陽気(笑)。それ
に”よう”はまた、幼いの幼、前途洋々の洋にも通じるかなぁ。とにかく、当時
の日本は今よりずっと貧しく、産業も農業ぐらいしかないというのに、人々は不
安よりも新しい時代への期待に高揚していて、今の自分から見ると危なっかしい
ような、でもちょっと羨ましいような・・何とも言えない気分になります。
ここ何年か、ドラマでも映画でも昭和を振り返るものは数多く作られていて、終
戦後復興していく国や人々の姿にも力強いものを感じたりしていますが、それと
はまた明らかに違う底の抜けたような明るさや大らかさ。どんな家の子でも、誰
もが頑張れば何にでもなれると思えた時代が、本当にまぶしく見えてしまいます。

でも、ただ脳天気に浮かれていたというわけではなくて(笑)、こんなシーンがあ
りました。遅れて上京してきた真之が横浜で最新鋭の巡洋艦を見て興奮し、その
記事の載った新聞を見ようとすると、兄の好古が「新聞はまだお前には早いっ」
と取り上げ、ビリビリと裂いてしまいます。「己の意見もないもんが、他人の意
見を読むと害ばかりじゃ。こんなもんは長じてから読めっ」と一喝。そんな兄の
言葉に素直に従う弟、真之。また、この兄は日頃から「身辺は単純明快でいい」
と、とにかく質素。実際、ここには茶碗というものがひとつしかなくて、お酒を
飲む兄とご飯を食べる弟はその1コを並んで交互に使い回してました。質素にも
程があるっ(笑)。どれもこれも、今では考えられないようなコトばかり。。

それでも目上の人を敬い、新しい時代に心躍らせながらも決して足下を見失った
りはしない。どこか清々しい・・。バブルに狂乱して、目先のことに囚われ、そ
の後も疲弊していくばかりの最近の日本とは、かなり違う感じです。。
明治の日本は”大人の”西欧列強の前では、確かに小さく幼く未熟な国で、冷静
に考えれば資源らしいものもほとんど無いのに、どうしてそんなポジティブにな
れたのかやや不思議な気もしますが、でも希望を抱きつつもそれぞれが分をわき
まえていた”初々しい少年の国”だったのかなぁ、と思えてきます。
そういう意味では、あれから日本もかなり大人になり、国としては中高年の域?
に差しかかった気もしますが、上手に年は取れてるでしょうか。若さはなくても、
年や経験を重ねた分、包容力や知恵は身についたでしょうか・・。
何か、いろーんなことを立ち止まり、考えさせらるドラマになりそうです。。


NHKスペシャルドラマ 坂の上の雲 第1部 DVD BOX
NHKスペシャルドラマ 坂の上の雲 第1部 DVD BOX



●関連情報>>本木雅弘

posted by ちぃ@テレビ旬報 at 17:44 | ドラマ

NHK金曜ドラマ、「ツレがうつになりまして」

随分前のNHK金曜ドラマ、「ツレがうつになりまして」は全3回と短かったけど
なかなか良かったです。今、DVDで最終回を見終わったところなのですが、
後でもう1回見ようかなぁなんて思うほど、私には結構効きました。

最初メインキャストが藤原紀香嬢と原田泰造さんと知って、「うーん、どうかな
ぁ?」と思いましたが、見てみるとお二人とも思いがけない好演。
紀香さん、別に嫌いではなかったけど女優としては?だったのですが、このドラ
マでちょっと見方が変わりました。わざとらしさがかなり(全部とは言いません、
笑)無くなって、適度に肩の力が抜けた感じ。私生活でいろいろあったこともあ
るのかなぁ、なんてつい想像してしまうところが安直というか、三流芸能レポー
ターみたいですけど・・。

そして原田さんも、もう「お笑いの人がドラマ出演しました」という域は超えた
ような印象。演技の上手い俳優さんはたくさんいらっしゃるでしょうけど、そう
いう技巧的な面じゃなくて、気持の上で本当にこのドラマ・この役柄に深く入り
込んでいたような気がします。

最終話は、ツレ(原田さん)が自殺を思いとどまるところから始まり、ちょっと
病状が良くなってきたかと思うと・・また悪くなるの繰り返し。そんな中で40
歳の誕生日を迎えたツレが「本当なら一軒家を持っていて、役職についてバリバ
リ仕事してて、2人ぐらい可愛い子供もいて・・」と理想を語るシーンがありま
した。「それが無職で、病気で、子供は爬虫類かよっ・・!」と。
爬虫類(二人はイグアナを飼ってます)ってところで、ついクスッと笑ってしま
いましたが、そういえばうつになった私の友人も同じようなことを言ってたなと
思い出しました。
何をやってもダメ、いい所なんかひとつもない、こんなはずじゃなかったのにと、
口癖のように言ってました。健康な人でも自分のダメなところを受け入れるのっ
てそれなりに大変ですけど、うつになると本当にとても難しいみたいです。

でも、典子(紀香さん)が自分たちのことを漫画に描き、その出版に際しての講
演会で、ツレがこんな話をします。『動物の中にもうつ病になるのがいるらしい。
例えばサル山のボス争いで負けたサルは、うつになって引きこもってしまう。で
も、もし戦いを続けたら沢山の犠牲者が出る。そう考えるとうつも悪いことばっ
かりじゃないのかなぁと思えるようになった』と。
原田さんが話している時はググッと来たのですが、こうして文字にするとあまり
ピンと来ないかも・・。

ただこうやって、ほんの少しでも違う見方ができるようになると、快方に向かっ
ていけるようになるのは私も実感してます。但しそれは周りの人からの言葉じゃ
なくて、本人自身で見つけなければならないようです。だから周りの人間も見守
りながらもじっと待つしかないのでそれはそれでツライですし、何気なく発した
言葉が病人を追い詰めかねないので常に緊張感を強いられるのも苦しいかな。。

身近にうつ病の家族や友人のいる方には励みや参考になる部分もありますし、ま
たそうでない方にも紀香さんと原田さんの頑張りを、ぜひ見てあげて欲しいなと
思います。

ツレがうつになりまして。



●関連情報>>うつ病



posted by ちぃ@テレビ旬報 at 11:44 | Comment(0) | ドラマ

阪神・淡路大震災から15年 神戸新聞の7日間

「報道することの意味・・の巻」

そこに実際に暮らしていた神戸新聞記者たちの目を通して、被災地で何が起こっ
ていたのかを克明に描いたドキュメンタリードラマ「阪神・淡路大震災から15
年 神戸新聞の7日間〜命と向き合った被災記者たちの闘い」を、厳粛な気持で
拝見しました(1/16、フジテレビ系で放送)。
ぺしゃんこに潰れたビル、倒壊した無数の家屋、それを舐め尽くすように広がる
火災・・。そこには生き埋めになったままの家族や友人がいて、途方に暮れなが
ら助けを求める人がいて、そんな苦しみや悲しみのどん底にいる人々にレンズを
向けるのは、さらに傷つけることになるのではないか?という恐怖感。さらに写
真を撮ることよりも、今は自ら救助に回るべきじゃないのか?という迷い。そし
て次第に”伝える”ことの意味を、見失いそうになる写真部の若き記者たち。。

そんな報道する側の過酷な葛藤を見ていて、おかしな言い方ですが安堵感のよう
なものも感じました。これまでいろんな報道写真を見る度に「どうしてこの人は、
こんな写真が撮れたんだろう?シャッターを押す前に手を差し伸べれば、助けら
れたかもしれないのに」と、何度となく思っていました。理性では「今ここで記
録することが、後の多くの命を救うことに繋がっていくんだろう」と思っていて
も、感情の部分ではどうしても理解できなくて。でも、その一瞬を切り取る側に
も、その瞬間に至るまでにはやはりいろいろな思いがあり、迷いもあった。そこ
を乗り越えて生まれてきた写真の価値・・ちょっと、分かった気がしました。

さらに、ドラマ中にも出てきた神戸新聞1995年1/20の社説「被災者になって分
かったこと」が、なぜ報道するのか?なぜ社屋崩壊という状況下で神戸新聞は新
聞を発行し続けたのか?に、率直に答えてくれていました。社説を執筆された方
自身の同居していたお父さんが生き埋めとなり、でも為す術もなく、じりじりと
過ぎていく行く時間。いつになったら助けが来るのか、いつになったら充分な食
べ物や水が手にはいるのか、いつまで辛抱すればいいのか・・情報が欲しい。

いちばん情報を必要としている人たちに、欲している情報が届かない。そのこと
を自らが被災者となって、初めて分かった。どれだけの辛さや苦しみか、初めて
知った。だからこれを記録し、同時に明日のための情報も提供していかなければ
ならない・・。胸がつまる言葉でした。そして、その社説によって葛藤の落とし
穴にいた記者たちも、迷いを振り切り瓦礫の街を自分の足で駆けずり回りながら
シャッターを切り、情報を収集していく。それは空のヘリコプターからでは得ら
れない、血の通った本当に役立つ記事となっていったと思います。

実は私もあの日、大阪市内ではありましたが、横揺れでも縦揺れでもなく、まる
で洗濯機の底で振り回されているかのような”うねりのような感覚”を経験しまし
た。大きな被害は無かったものの、あの揺れを経験した一人としては決して他人
事なんかではなく当事者に近い気持でいたのですが、ドラマを見ていて「本当に
は、分かってなかったなぁ」と思うことばかりで・・。せっかく残し伝えてくれ
たモノ、しっかり受け止めねばと思います。
*上記の社説、1月末までの期間限定ですが下記で読むことができます。
http://d.hatena.ne.jp/shinsai15/20100117/1263687113


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●関連情報>>地震





posted by ちぃ@テレビ旬報 at 01:10 | Comment(0) | ドラマ