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「それでも、生きてゆく」

「それでも、見ずにはいられない・・・・の巻」

15年前に7歳の少女が14歳の少年によって殺されるという事件が起き、その被害者・加害者となった双方の家族たちの生きる姿を描いている「それでも、生きてゆく」(毎週木夜10時〜、フジテレビ系)。

「設定は重いけど、でも結局は再生していくんだろう」と、いや正直言うと「まあ何だかんだ言っても、人間は素晴らしいみたいな”きれい事”でまとめられるんだろう」と思いながら見始めましたが・・まったく違っていました。回を追うごとに何とも言えない”凄み”のようなものが増してきて、毎回息を詰めるように見て、見終わるとぐったりと疲れ果てています。。

登場人物の中で軸となっているのは妹を殺された洋貴(瑛太)と、犯人の妹・双葉(満島ひかり)。加害者側である双葉たち一家は、何者かによる密告でその度に家や職を追われる日々を過ごしてきました。その嫌がらせをしているのが被害者家族ではないかと思った双葉が、洋貴に近づいたことから物語は始まります。

ほどなく双葉が”犯人の妹”だと知った洋貴は最初こそ冷酷にあしらうものの、
次第に加害者側家族も自分たちと同じような苦悩を抱えていることが分かってきて、家族にさえ言えなかった心の内を語りあうようになる二人。

どうしてこの二人がこんなふうになれるのか、当初はどうしても理解できなくてものすごく気持ち悪くてね・・。ぞんざいな口をききながらも双葉を受けいれていく洋貴もだけど、嫌がられてると分かってても軟体動物みたいにヌルっとじわじわっと近づいていく双葉がホントにイヤでイヤで(苦笑)。「こんなの、現実にはありっこないじゃない!」って本気で腹が立って、やっぱりきれい事なんだと失望もして、もう見ないでおこうと思ったりもしたんだけど・・その一方で丁寧に描かれていく当事者たちの葛藤する姿から目が離せなくなって・・今は早まらなくて良かったと思っています。

これまでどんな変わった髪型をしていてもカッコ良かった瑛太くんが、ホントにふつうの田舎のダサイ青年に見えるし、捨て犬みたいにオドオドしてるようで言いたいことは言っている双葉役の満島ひかり嬢の独特な存在感と魅力。そして、人としてのもろさと母としての強さを体現している大竹しのぶ様(被害者の母役)・・等々。書ききれないけど他のキャスティングもそれぞれの演技もすべてハズレがないし、脚本や演出も本当にハイクオリティー。

ことに、脚本には裏切られっぱなしです(良い意味で)。「どうせ匂わすだけ匂わせて結末はクリアにするんだろう」と思ってたのに、犯人・文哉(風間俊介)に再犯をさせるなんて・・本当に吃驚。この予想もしてなかった展開に引っ張られているのも事実だけど、それは興味本位に話を盛り上げようという邪心からではなく、より深く、生々しく人間というものを描こうとしているからだと思えます。

ふつうなら結末が気になるものだけど、もちろんこのドラマの着地点も気にならないわけではないけれど、場面の、セリフの、表情の、そのひとつひとつから、すでに多くのものを受け取った気がしています。
私の中では、絶対に忘れられないドラマとして残っていくでしょう。。


●関連情報>>満島ひかり 写真集


●関連情報>>風間俊介



posted by ちぃ@テレビ旬報 at 10:10 | Comment(0) | ドラマ

チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸

「不思議な符合・・・・の巻」

「ううっ、わからない・・!」と呻きながら、それでも見続けているのが「チーム・バチスタ3 アリアドネの弾丸」(毎週火夜10時〜、フジテレビ系)。

シリーズ3作目のテーマとなっているのは、死因究明。他の先進国と比べて異状死の解剖率が極めて低く、”死因不明社会”と言われる日本。そこで、あの厚生労働省の官僚・白鳥(仲村トオル)がAi(死亡時画像診断)によって死因を究明するAiセンターを起ち上げようとする。もちろん、白鳥の大好きなグッチーこと田口先生(伊藤淳史)を巻き込んで!(笑)

AiはCTやMRIで撮影された画像によって死因の究明を行うシステム。CTやMRIは知ってるし、「それを遺体に応用するのね」なんて軽く思ってたんだけど、考えたらそもそもこういう機器の仕組みそのものがよく分かってなかった私。磁場を作ってどーのこーのとか、それを殺人(本当は自殺)のトリックに利用するとか、未だに正確には理解できてないんだけど・・(苦笑)。

それよりももっと不可解なのが、自分の命まで賭けてAiセンターを潰そうとした警察庁刑事局審議官の北山(尾美としのり)、彼の部下でその遺志を継ぎ犯罪まで犯してしまう宇佐見(福士誠治)、背後でその宇佐見を泳がせ続ける警察庁のお偉方・斑鳩(高橋克典)の面々。3人とも怖い、怖すぎるっ。

ほとんどの場合「んじゃ、心不全ってことで」と済ませている警察にとってAiで死因が特定されてしまうとマズイ→警察の威信が傷つくってことは分からないでもないけど、ここまでくるとまったく共感できない。

で、ふつうここまで分からないことだらけだと見る気が失せるものなんだけど、何故だかこれは興味が持続してます。シリーズ1の時は白鳥のキャラがイタくて「トオルさん、無理してるんじゃ・・」と心配になったけど、3作目ともなってくるとかなりこなれた感じ(こっちが慣れたのかしら?笑)。

それにいつも白鳥に振り回されっぱなしだったグッチーも自分の意思で動くようになって「成長したなぁ・・」なんてしみじみしちゃったりして。

シリーズ化って前作を超え続けていかなきゃならないから結構大変だけど、これは良い感じで熟成されている感じがしますね。

それと、現実とリンクしてるようなところも個人的にはとても興味深いです。このドラマが始まって少し経った頃、新聞で「政府が死因究明へ解剖率20%に引き上げを本格検討」という小さな記事を発見。

へぇと思ってたところに、これは本当に偶然なんだろうけど「東電OL殺人事件」のDNA鑑定で新事実が出てきたというニュース(既に刑が確定してる受刑者とは違う、現場で採取された男性の体毛と体液のDNAが一致した)。

ちょうどドラマでもDNA鑑定をめぐって起きた冤罪のことが出てきて、現実とフィクションを一緒にしてはいけないけど、何だかぞわっとした感覚を覚えました(もちろん原作者&脚本家の時代感応力や先見性の賜物だと思いますが)。

この不思議な符合でドラマへの関心が深まった面も、やっぱりあるかなぁ。。
あ、でも、現実の警察は・・まさかあんなんじゃありません・・よね?


●関連情報>>仲村トオル




タグ:仲村トオル
posted by ちぃ@テレビ旬報 at 16:02 | Comment(0) | ドラマ

「アイシテル〜絆〜」

「悪くないけど、もの足り無さも・・・・の巻」

2009年に放送されて大きな反響を呼んだ「アイシテル〜海容〜」の続編「アイシテル〜絆〜」が放送されました(9/21、日本テレビ系)。まだ「それでも、生きてゆく」が終わったばかりでその余韻も残る中「また同じようなテーマ・・ちょっと重いなぁ」と思ったのだけど、あの向井理くんが犯人の智也役を演じると知り
「それは見なきゃ」と思った私(智也の父親役だった山本太郎さんは出るのか、そんな興味も手伝って・・ホントに不純な動機ばかりですみません。苦笑)。

設定はあの事件(当時小5だった智也が小2の男の子を殺害)から20数年後。物語は事件後に生まれた智也の弟・直人(岡田将生)の立場から描かれていました。高校2年生の時、好意を持っていた女の子から事件のことを教えられた直人。母・さつき(稲森いずみ)に何故事件のことを黙っていたのか?どうして自分を生んだんだ?と怒りをぶつけ、それ以来母とも距離を置いて暮らすように。
その後美大に進んだ直人は、親友だと思っていた友人に事件のことを打ち明けるが、直人の作品が認められたことで妬んだ友人が事件のことを密告。それからはずっと心を閉ざして孤独な日々を送っていたが、革細工の工房の主(伊東四朗)と
その孫・加奈(水川あさみ)に出会ったことから、少しずつ変わっていく・・。

直人が罪を犯したわけではないのに、時間が経っても、どこへ行っても、いつも事件が追いかけてきて、ささやかな平穏を奪っていく・・。本当に理不尽だと思うし、密告した友人にも腹が立ったけれど、でも”不幸せそうにしてたら慰めるけど、少しでも楽しそうにしてたら幸せになりかけたら容赦なく叩く”。世間って結局こういうものなんだなぁ、だけど自分の中にもそういう部分がないとは言いきれないなぁと、いろいろ考えさせられました・・。

やがて直人は加奈と結ばれ、結婚。でも直人は「自分のような苦しみは味あわせたくない。自分で終わりにしたい」と、子供を持つことを拒否。だけどそんな時加奈の妊娠がわかり、生む・生まないで揉める直人と加奈。そしてこのままでは加奈を傷つけてしまうと思った直人は、智也と対峙することを決意。約10年ぶりに智也と会った直人は当然ながら責めるのだけど、そんな兄が自分のことを生き甲斐に思ってきたことを知る。自分なんて生まれてこなければ良かったと思ってきた直人が”自分の生まれてきた意味”を知り、自分の子供を受け入れる気持になって・・。

そんな救いのある結末でしたが・・スピンオフ作品っぽくて少し物足りなさも感じました。直人に焦点をあてたことで彼自身のことはよく描かれていたと思いますが、いちばん知りたかった智也とさつきのことも描いて欲しかったし、被害者側の家族が今どうしているかもやっぱり気になりますもんね。
それと、加奈に出会ったことで直人は再生していくわけですが、彼女もまた事情は違うけれど心に傷を持った人(母親に虐待を受けていた)。そういう深い傷みを持った者同士でないと理解し合えないのか、近づけないのか?
・・だとしたら、事件関係者と世間の距離はずっと変わらない・変われないのかなぁと、ちょっと重いため息をついています。。


●関連情報>>ドラマ アイシテル






posted by ちぃ@テレビ旬報 at 15:03 | Comment(0) | ドラマ