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「白夜行」(第1話)

TBS /木曜:夜9時 <2006年 1月12日ー3月23日>

テレビ番組 TBS
テレビドラマレビュー:「白夜行」
(出演/山田孝之、綾瀬はるか、泉澤祐希、福田麻由子、武田鉄矢、渡部篤郎、八千草薫、余貴美子、麻生祐未、平田満、柏原崇、河合美智子、西田尚美他)

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第1話
1月12日(木)オンエア分:★★★★と半分

残酷で、重くて、暗くて、哀しくて、やりきれない・・でもそれ以上に、純粋でセツナイお話でした。。

予備知識は全く無く原作も知らなかったので、初めは「ちぇっ、また無駄に初回からこんなに長いの?」なんて少々毒づきながら見始めたのだけど、ちょっとした映画並みレベル。飽きることなく、充実した2時間でありました。。

なので、スタート早々ではありますが、コッテリしつこく行かせていただきます。どうぞお覚悟を・・(苦笑)。

時は、2005年のクリスマスイブの夜。
賑やかな聖夜の街で華やかにドレスアップした雪穂(綾瀬はるか)が、誰かを見送っていると・・そこにむさくるしい中年男のアップ(武田鉄矢演じる刑事の笹垣なのだけど、ここではまだ分からない)。・・と、そこに血まみれでうずくまるサンタクロース姿の亮司(山田孝之)。近づこうとする雪穂に、苦しげに「行って・・」と手振りで促す亮司。それを見て立ち去りかける雪穂に、中年男が叫ぶ。。

この時点では何が何だかさっぱり分かってないのだけど、なかなか鮮烈なオープニング。それに・・ドレスからのぞく綾瀬はるか嬢の胸の谷間にも、ちょっと目が釘付け(苦笑)。

そこからお話は、14年前、1991年の秋に遡る。
質屋「きりはら」を営む父・洋介(平田満)、母・弥生子(麻生祐未)と暮らす亮司(子役:泉澤祐希)は一見屈託なさそうな11歳の小学生。でも、実は弥生子と質屋の従業員・松浦(渡部篤郎)が浮気していることに傷ついていた。

そんな亮司のささやかな気晴らしの場所は、町の図書館。そこでいつも熱心に本を読んでいる雪穂(子役:福田麻由子)と出会い、淡い思いを抱く。

ある日、近くの川で佇む雪穂を見かけた亮司は思いきって声をかける。「こんなところで何してるの?」と尋ねると、「ドブ川に咲く花があるって聞いたから・・」と答える雪穂。そう聞いた亮司は一生懸命その花のことを調べるが分からない・・でも、それはきっと蓮の花ではないかと考え、得意の切り絵で紙の蓮の花を作りそれを夜の川に浮かべて雪穂に見せる。

大人っぽい雪穂だからバカにされるか怒られるか・・とドキドキする亮司だったけど、彼女は「すごく綺麗・・」と泣きながらそれを見つめ、お返しにと川面に映った月を『花』に見立てて亮司に見せ、二人はその時を境に親しくなっていく。

この時二人は初めて親しく会話を交わすのだけど、亮司が「チャゲと飛鳥、どっちが好き?」と聞いて「飛鳥」と答えた雪穂に「そっか・・チャゲ的な悲しさには興味がないんだ・・」と呟くところに、あたくしつい吹き出してしまいました。
大筋には関係ないちょっとしたシーンだけど、この辛辣ぶり、とってもあたくし好みです(笑)。

通う学校は違うけど、亮司と雪穂は図書館で楽しい時間を重ね、そんな二人を司書の真文(余貴美子)が微笑ましく見守る。

ある日、いつものように一緒にいる二人に偶然通りかかった亮司の父・洋介が、声をかけてきた。すると、洋介の顔を見るなり、雪穂は顔色を変えて一人走り去ってしまう。その夜、亮司は洋介から「あの子とは二度と会うな」と厳しく言われ、翌日から何故か雪穂も図書館に現れない・・。

亮司は雪穂の学校前で待ち伏せワケを聞こうとするが、「気持ち悪い。二度と近づかないでっ」と一方的に拒否されてしまう。

落ち込む亮司に、司書の真文が手紙を書いたら?とアドバイス。そんな時、母親の文代(河合美智子)に引っ張られるようにして、建設中のビル現場に入っていく雪穂を見かけた亮司はそのあとをこっそりついて行くが、部屋の入り口はロックされ入れない。

でも、そのビルはバブル崩壊後ずっと放置されていて、亮司たちの遊び場でもあった。
内部を熟知している亮司はダクトを通り抜け、部屋の天井まで辿り着くが・・そこで衝撃的な光景を見てしまう。。。

実は雪穂の家は貧しい母子家庭。母・文代は死んだ夫が残した借金を抱え、日々酒に溺れるような荒れた生活を送っていた。そして、美千代は娘である雪穂の裸を写真に撮らせ金を得ていたのだが、その『客』が亮司の父・洋介だったのだ。

自分にとって太陽のような存在である雪穂を、父親が辱めていた・・。
それまで夢中でシャッターを押し続けていた洋介は「何やってんの・・?何?これ・・」と言う声に振り向くと、傍らには呆然として涙を浮かべる息子の姿。。

しどろもどろになりながら『この子だって納得ずくなんだ、大したことじゃないんだ』と弁明する父親を、亮司は持っていたハサミで一突き・・殺してしまう。

亮司にとっては殺意が有るとか無いとか、そんなことではなく、この時はそうする以外無かった・・んだろうね。。でも、血まみれで倒れた父親を見て、そこで初めて自分のしたことに怯え始める亮司。。

パニックになった亮司に「自分も何回も頭の中で殺した。だからやったのは私だよ」と言いながら、彼の手から凶器のハサミを取り上げた雪穂。そして、さらに『私たちは会ったこともない知らない同士でいよう。でもいつか必ず連絡するから・・約束ね』と話す雪穂をその場に一人に残し、亮司は逃げるように去って行ってしまう。

ふぅーう。。。。何ともおぞましく、ショッキングな展開。。
思わずあたくし、DVDを止めてしばし考え込んでしまいました。。

普通、そんな光景を見てしまったら、その時点で亮司は逃げ帰ってしまわないかしら?と思いながらも・・そんな考えも浮かばないほどショック状態だったのかもしれないと思い直してみたり。。

その後のあまりに大人びた冷静な対応をする雪穂に少し違和感も覚えたけど・・それほどまでにこの子の苦しみは深かったのかも・・と妙に納得してみたり。。

いろんな疑問や戸惑いみたいなモノが次々と浮かび上がってくるけど、それをまた自分で打ち消して・・の繰り返し。

そして、何て言うんだろう・・幼い少女を欲望のはけ口にする大の男は現実の世界にもゴロゴロしてて、それに傷ついている子供達もたくさん居るんだろうと思うと、ドラマだけどものすごくリアルで、重々しく。。

それに、そんなところまで考えこませるほど・・・巧いのよね、泉澤祐希&福田麻由子の子役ちゃんお二人が。陰のある女の子をやらせたら天下一品の福田麻由子ちゃんもさることながら、いかにもその辺にいそうな泉澤祐希くんもここまで『普通の小学生』に見せられるのはすごい力量だと思う(いろんな意味もちゃんと理解して演じているのだろうけど、それが少し可哀想なような、怖いような気もちょっといたしますが・・)。

独り現場に残った雪穂は、彼女なりに隠蔽工作をして立ち去り、やがて・・菊地くんという小学生によって洋介の遺体が発見される。その捜査にあたる担当刑事の一人が笹垣(武田鉄矢)で、彼には誤認逮捕〜その容疑者の娘が自殺〜という
重い過去があった。

捜査本部は、最初不倫関係にある亮司の母・弥生子と松浦に疑いの目を向けるが、亮司の証言によってアリバイが成立。そして亮司自身は、殺人を犯してしまった罪の意識と、自分が殺したのに『親を殺された子』を演じなければいけない状況の中、唯一この苦しみを共有できる雪穂とも会えないことで彼女に不安を抱くようになってしまう。

雪穂と出会わなければ良かった。そしたら人殺しにならずに済んだ。もしかしたら、雪穂はあのハサミを持って警察に行くんじゃないか・・と、疑いまで持ち始める亮司。しかしその雪穂は、洋介を殺したのは文代だと工作をして自分も死ぬつもりで無理心中を図るが・・自分だけ生き残ってしまう。

一方警察も、目撃証言などから文代をマークし始めるが、そこに無理心中の一報が入る。アパートの台所から凶器のはさみも発見され、雪穂も『文代のものだ』と証言。結局事件は、文代が犯人でそれを苦にして心中したという結論が出される。ただ、笹垣だけは犯人は子供・・亮司か雪穂だと疑い続けるが、捜査本部は解散、笹垣も転勤を命ぜられる。。

亮司は心中事件のことを聞き、ようやく雪穂が独りで全てを背負ってくれようとしていたことに気づき、彼女が図書館の本に残していった手紙を発見する。
誰か他の人が読んでも、誰宛か分からないように名前を黒く塗りつぶした雪穂の手紙・・。

そこには・・文代と死のうと思ったけど生き残ってしまったこと。だけどこうなってしまったからには生きて行くと決めたこと。だから自分と亮司はもう会わず、他人として生きていくのが二人にとっては一番良い。

でも、何の良いこともなかった今までの中で、亮司に出会い、助けてもらって嬉しかった。亮司は自分にとって太陽だった・・と綴られていた。

遠くに行くという雪穂に会うために、駅まで駆けつけた亮司はギリギリのところで追いつき、「自分にとっても雪穂は太陽・・だから行かないで」と引き止めるが、『他人でいる』ことしか二人には残されていなく。。

亮司は、雪穂が警察から『形見』として返してもらったあのハサミで、最後の切
り絵を作ってプレゼントする。それは「太陽」の切り絵だった。。。

それから7年後、1998年。
質屋「きりはら」は、亮司が中学を出る頃に松浦の使い込みによって潰れ、母の弥生子はこともあろうに、その後建築が再開されたあのビルでスナックを始めていた。

高校生になった亮司は、その後も図書館に入り浸りながら一見穏やかな日々を送り、あの事件はもう誰もが忘れ去っただろうと思っていた。・・が、そんな彼の前に、あの笹垣が現れた・・。〜次回へ。。。

内容はホントにハードでヘビーなんだけど、笹垣が出てくると何だか少し笑っちゃう。だって、もの凄くしつこそうで、ヘンな迫力があるんだもの。関西弁なのか博多弁なのかよく分からないイントネーションには?だけど、やっぱ演技はお上手です、金八先生(笑)。

某テレビ雑誌によると、原作では亮司と雪穂の出会いや事件に至る経緯は描かれていないらしいから、今回の大部分はドラマオリジナルらしい。原作読んでないのでエラソウなことは言えないけど・・でも、その割には違和感なく見られたし見応えもございました。脚本家の方(森下佳子さん)の力量でしょうか?そういうアレンジを了解した原作者:東野圭吾氏も、また度量の深い方なのかも・・。

個人的には今のところ、冬ドラマではダントツ♪
内容が内容なだけに、あんまり軽ン軽ンな突っ込みが入れられないのは残念ですが(苦笑)、その分どっぷりと深い世界へ誘ってくれそうです。

楽しみに最後までお供できることでありましょう。。
posted by ちぃ@テレビ旬報 at 16:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | 白夜行

「白夜行」(第2話)

テレビ番組 TBS
テレビドラマレビュー:「白夜行」
(出演/山田孝之、綾瀬はるか、泉澤祐希、福田麻由子、武田鉄矢、渡部篤郎、八千草薫、余貴美子、麻生祐未、平田満、柏原崇、河合美智子、西田尚美他)

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第2話
1月19日(木)オンエア分:★★★★

どこにも逃げ場が無く、追い詰められて行く二人・・。
その息苦しさが伝わってくるようで、自分まで逃げ出したくなってきちゃった。

「何もこんなにまで、しなくてもいいじゃない・・」と呟きながら、でも見ずにはいられなくて、それもかなり念入りに見ちゃって苦しがってる・・。
やっぱりあたくし、ちょっとバカなのでしょうか(苦笑)。

あれから7年経って、亮司(山田孝之)があの事件のことは誰もが忘れただろうと思っているところに、粘着デカ・笹垣(武田鉄矢)が現れる。
そして、まるでそれが合図みたいに、一見穏やかだった『二人』の周りでいろいろなことが起こり始めてしまう。

亮司は、父・洋介(平田満)の遺体の第一発見者である菊地くん(田中圭)から洋介が幼い雪穂(子役:福田麻由子)を連れてあのビル現場に入っていく写真をネタに百万出せと強請られ、雪穂(綾瀬はるか)は雪穂で、学校で彼女の過去を暴く怪文書がばらまかれ、執拗な嫌がらせに遭っていて・・。
それぞれに追い詰められていた亮司と雪穂は、結局また出会ってしまう。

7年前、突発的に父を殺し、動揺して逃げてしまった自分を庇ってくれた雪穂。
今度は、その『彼女への借り』を自分が返す番だと考えた亮司は「自首する」と言い出す。父・洋介だけでなく、雪穂の母・文代(河合美智子)を死なせたのも自分ということにすると言ったり、かと思えば「菊地と笹垣を殺して、俺が死ねば済む話でしょっ?!」とも口走る亮司の頬を、雪穂は殴りつける。

私の7年を何だと思ってるの?何のためにこの7年、他人の振りをしてきたの?
時効が来て、もう1回手を繋いで、太陽の下を二人で歩くためでしょっ?!・・という雪穂の言葉。。
そして二人は、それぞれの窮地を切り抜けるために、ある方法を考えた。

それは、亮司を脅している菊地くんと、雪穂の過去を暴き陥れようとしているクラスメート・藤村さんを、一度に黙らせる方法。。
亮司は菊地くんのアリバイが不確かになるよう工作し、その時間に彼の帽子を被って藤村さんを襲い裸の写真を撮って、現場にその帽子を残していく。襲われた藤村さんを、偶然雪穂が発見したように装う・・。
雪穂に秘密を握られた藤村さんはもう嫌がらせをしないだろうし、警察に疑われた菊地くんからも亮司のアリバイ証言と引き換えにあの写真のネガを入手する。。

こんな無謀に近い策略だったけど・・それがうまく行ってしまう。
傷ついた藤村さんを『やさしげなクラスメート』として訪問し、がっちりと彼女の弱みを握った雪穂。亮司もまた、計画通りネガを手に入れた。

でも、亮司は思う。「何でこういうことばっか、うまく行くんだろう。何のことはない・・気がつくと俺は親父と同じことをしている」と。自分のしたことに打ちのめされた亮司は、屋上から飛び降りようとするが雪穂の言葉を思い出す。

一方、雪穂も亮司の心中を思い、彼が死んでしまうのではないかと不安に駆られて探し回るうちに、図書館に行き着く。『風と共に去りぬ』の文庫本を取り、手紙を探すと・・そこには時効である「2006年11月11日」の日付入りの、二人が手を繋いでいる切り絵。そして見上げると、そこには泣き笑いしてるような亮司の姿があり、二人は昔のように図書館の時間を過ごす。

こうして何とか二人が山を乗り越えた頃・・菊地くんが「亮司のことで話がある」と、笹垣を訪れていた。。〜次回へ。。

ふう。。ホントはいけないことなんだけど、もうそっとしておいてあげればいいのに・・と思ってしまう。だけど、そう思いながら『結局、警察や社会から逃げおおせたとしても、この苦しみからは逃れられない。それなら罪が明らかになった方が良いのかも』とも思う。
でも本当は・・やっぱり亮司が父親を殺した時点で、捕まるなり自首した方がまだ良かったのかなあ。。

あの時点の亮司の罪は半分事故のようなものだったし、まだ幼かったし、雪穂にとっては辛いことだけど事情が分かれば情状酌量されて、まだ軽い罪にもなったはず。それなら、文代も死ななかったし(娘を売るような母親だから、文代は死のうと生きようと知ったことじゃないけど)、少なくとも雪穂は『殺人犯の娘』にはならず、そしたら虐めにも遭わず、今回のような「次の罪」を犯さずに済んだはず。。

んー・・でも・・どうなんだろう???
一つの罪を犯してしまったが為に、それを隠そうとして結果的に次々と罪を重ねていく苦しさもある。
一方、洋介殺害だけで済み、それが露見した場合でも、あの幼かった二人が一人は「父親を殺した息子」として、もう一人は「母親に売られ、男に汚された娘」としての傷を負い、その中で生き続けて行かなければならない苦しさもある(ことに本来なら二人を支えるべき母親たちは、それどころか、もっと彼らを傷つけそうだし・・)。

隠し続けていくのと、あの時バレてしまったのでは、どっちがまだマシだったんだろう。倫理的にはもちろん後者なんだけど・・。

そうやってどんどん考えて行くと、洋介と文代の罪は本当に重いなあ。。あの二人が雪穂を売り買いさえしなければ、亮司も雪穂もこんなことにはならなかったんだもの。。

それに、話はちょっと飛ぶけど、雪穂を引き取ってくれた唐沢礼子さん(八千草薫)。遠い親戚(雪穂の父親の従姉)らしいけど、あんな良い人がいたならどうして文代はもっと早く彼女に頼らなかったんだろう。そんなこと言ってもどうにもならないんだけど・・言いたかったの(苦笑)。

まだ2回目だけど、見る度にもの凄くいろいろなことを思わされます。
引き続き、じっくりと拝見させていただきましょう。。
posted by ちぃ@テレビ旬報 at 16:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | 白夜行

「白夜行」(第3話)

テレビ番組 TBS
テレビドラマレビュー:「白夜行」
(出演/山田孝之、綾瀬はるか、泉澤祐希、福田麻由子、武田鉄矢、渡部篤郎、八千草薫、余貴美子、麻生祐未、平田満、柏原崇、河合美智子、西田尚美他)

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第3話
1月26日(木)オンエア分:★★★★

こちらでは・・ミーハーに参ります。。

とりあえず、おさらい。

菊地君(田中圭)は「亮司(山田孝之)に暴行事件の犯人に仕立て上げられた」と、粘着刑事・笹垣(武田鉄矢)に訴えに行く。
さらに被害者・藤村さん(倉沢桃子)を発見した『唐沢雪穂(綾瀬はるか)』は西本雪穂に違いなく、その亮司と雪穂が暴行事件に絡んでる・・「こんなアホな偶然あるかっ、お前ら逃がさへんどっ」と息巻く笹垣。

。。。笹垣@金八よ、貴方を見てると正義感から・・というよりただの『執念』を感じます。そして、その執念深さが、さらに二人に罪を重ねさせていると思えます(でも・・貴方がいることでよりお話としては面白く・・困ります。。)。

自分の身辺に笹垣が迫ってきている気配を感じた雪穂は、それを亮司に伝えに行くが、そこで亮司が『昔のアリバイをネタに松浦(渡部篤郎)から売春を強要されている』のを知る。驚くというより、呆れる雪穂。

それでもとにかく今は、藤村さんの事件を立件させてそこから7年前の事件を蒸し返そうとしている笹垣の動きを食い止めねばならない・・そう考える雪穂は、亮司に藤村さんの写真とネガを出させた。

また雪穂が何かしようとしている・・?もう罪は重ねたくない、時効まで穏やかに行きたいと言う亮司に、「ほっとけば何とかなるなんて、そんな自分に都合の良いことよく考えられるねっ?!」と怒りをぶつける雪穂。亮司には、その怒りがよく分からない。。

とにかく笹垣がいつここに来てもおかしくないことだけは自覚してっと、言い残し帰りかけた雪穂は振り向きながら「あなたがコケたら、私も終わりなんだよ」と言い捨てていった。

亮司は笹垣のことを理由に『バイト』をやめたいと松浦に話すが、彼がそれをすんなり聞き入れるわけもなく・・後ろから羽交い締めにされ首を締め付けられ殴られ、突き倒される。そして、大体証拠のあのハサミも捨ててないような亮司が一方で笹垣を恐れるなんて・・と嘲笑う松浦(・・ちょっと同感)。

とうとう、笹垣が亮司のところへやってきた。顔を見るなり逃亡する亮司。笹垣は大家に部屋を開けさせ、その部屋の借り主が松浦で、ここで売春しているという噂があることを知る。さらに部屋には雪穂のバイブルのような「風と共に去りぬ」の文庫本・・笹垣は亮司と雪穂が繋がっていることを確信する。

その頃、逃げ出した亮司は雪穂に電話するが「逃げたってどういうこと?何かあるって言ってるようなものでしょっ?!」と激しく責められ、すぐ松浦に連絡を取れと言われる。「でも、もう松浦が話してたらどうするの・・?」とオロオロする亮司に「何でもかんでも私に聞かないでっ!」と苛立つ雪穂。

同じ頃、笹垣に被害届を出すようしつこく言われていた藤村さんは、出したくないが他の事件も絡んでると言われ迷っていた。相談された雪穂は、亮司から取り上げた残りの写真を使って、次の工作をする。。

翌朝、登校した藤村さんがロッカーを開けると・・あの写真。雪穂は怯える藤村さんの手を握り、やさしく何かを言い聞かせ、家まで送っていく。藤村さんの家に着いた時、そこに笹垣が現れる。一瞬お互いに固まるが、雪穂は入れ違いに引き返し、それを気にしながらも藤村さん親子にまた被害届提出を勧める笹垣。でも藤村さんは「もし捕まってもすぐ出てくるし、そうなっても守ってくれないでしょっ?!」と完全拒絶。

すぐに雪穂の後を追った笹垣は、いきなり腕を掴み「あの子に何をしたんやっ?」と怒鳴りつけた。キョトンとした顔を見せてから「笹垣さん?ですか」と微笑みながら返す雪穂。笹垣はその臆さない様子に呆れながら『亮司が悪いことをした。
もうすぐパクられるぞ』と脅すが、雪穂は知らない人のことだからと言って、立ち去っていく・・・。
うううっ、な、なんちゅう子や・・っ。By笹垣の心の声。

亮司とは『格』が違います。ホントに圧巻、雪穂・・。

こんなことで感心してちゃいけないんだけど(苦笑)、凄いとしか言いようがございません。。
だって、あの状況で普通に歩いていくんだもん。。走って逃げ出したい衝動を抑えつつ、後ろから笹垣が追ってくる事態も考慮し、実際詰め寄られても狼狽えない女子高生か・・。見た目、清楚で礼儀正しいだけに、余計に恐ろしい。。
だけど、心中は動揺しまくってるんだろうなぁ・・とチラッと想像させるのが、本当に巧いです、綾瀬はるか嬢。。

一方、雪穂から松浦と連絡を取るよう言いつけられた亮司は彼と会い、笹垣に何も話してないと言われる。でもそう聞いてもうち沈んだままの亮司は、たまたまそこにいたある男にこれからの自分を重ね合わせていた。。

その男は、うらぶれた吹きだまりのような場所で『悪いヤツを刺して逃げ、毎日「明日が時効だから娘が迎えに来る」』と言いながら、もう5年もそうしているらしい。名前も知らない男だけど、自分もああなるのかなぁと呟く亮司。

そんな亮司に「お前、鬱陶しいんだよ」と言う松浦。さらにぷっと吹き出しながら「お前、人殺しだよ。お前さ、俺はホントはそんなヤツじゃないって認めたくないだけだろっ?あれは不幸な事故みたいなもんだと、そう思いたいだけだろ?

不甲斐ないねぇ、お前。んー、もぉっ自首しろっ!それか・・もぉ自殺しろっ!」と、冗談めかしながらも亮司の本音を容赦なく暴いていく松浦。
・・と、そこに松浦の常連客の女から電話が入るが、出てみると仲間の一人・友彦(小出恵介)で「行為中に相手の女が死んでしまった」というSOSだった。

駆けつけた亮司と松浦の眼前には、ベッドの上で背中から太ももまで入れ墨を入れ息絶えた女と、怯えきった友彦。女の夫はヤクザ、だから自首すると言う友彦を軽く脅した松浦は、さり気なく女の携帯から自分の番号を消去して指紋を拭き取りながら亮司に「お前の責任だから、どうにかしといてよ」とあっさり言いつけ帰ってしまった。亮司は「何とかするから」と友彦を帰し、死体を見下ろして深いため息をつく・・・。

で、それから亮司がしたことは・・雪穂への電話。
亮司って・・ホントにもう、関西弁で言う「へたれ」ってヤツ?

亮司の話から『問題は警察じゃなく、この女のダンナ』と分かった雪穂は、すぐにエアコンの温度を下げながら「会ってたのが友彦じゃないことになればいいんでしょ?」と、亮司に確認してきた。

無気味なほど冷静で淡々としている雪穂に、亮司はもう一緒に自首しようと言い出す。こんな事を続けてあと8年も持つワケがない、ちゃんと罪を償って出直す方法もある・・と話す亮司の言葉がまるで聞こえてないように、コンドームの空き袋を見ていた雪穂は、突然亮司と友彦の血液型を確かめてきた・・。

二人の血液型が違う・・・それなら完全に別の人を会ったということにできるよね?という雪穂の言葉にギョッとする亮司。

「・・えっ?俺に死体とやれって?・・俺のこと、何だと思ってんの?!・・・何でそこまでやらなきゃいけないんだよっ!」

「逃げ切るために決まってるじゃない」

「ここでやめなきゃ、キリがねーだろっ?!」

「・・じゃ、何で私はお母さんを殺したのよっ!何のために藤村みやこを襲ったのよっ?!ここでやめたら何の意味も無くなるでしょっ!」

「同じ事だって言ってんだっ!このバカ女っ!」
バカ女と言われ黙った雪穂に、さらに亮司が言う。

「一緒に太陽の下・・って言うけど、それが幸せとか言うけど、こんなこと続けて逃げ切ったところで、そんなもの幸せなワケねーだろっ?!」そう言って部屋を出ていこうとする亮司に「分かった。。一緒に行く」と告げる雪穂。

外に出た二人。街はクリスマス間近らしく、明るくデコレーションされていた。
自首すると決めて少し吹っ切れたのか、素直な様子で雪穂が話し始めた。

「あのね、同じ事笹垣にもお母さん(八千草薫)にも言われたんだ。過去を隠して生きる幸せなんて有り得ないって。それを亮くんに言われたら、もう終わり。その通りだって認めるしかない。・・・ねぇ?私達、普通のカップルに見えるかなぁ?」そう言って、クリスマスのイルミネーションを見つめる雪穂に、そぉっと手を差し出す亮司。

笑い出した雪穂は「だって、昔と全然変わってないんだもの」と言いながら、手をつないだ。そして「亮くん、私さ、最後にやりたいことあるんだけど・・」と言う。

<ちょっと休憩>
どこまで長くなるか分かんないので、ここから少し飛ばします。。

雪穂が連れて行ったのは教会だった。
神のことを『この人』と呼びながら、壁中に落書きをする雪穂。7年前施設に入れられ、そこでも虐められ、でも祈ってたのにさらに『この人』の前で施設のおっさんにいたずらされそうになった。
「私も結構な嘘つきだけど、『この人』も大概だよ。神の前では皆平等とか信ずる者は救われるとか・・嘘ばっか。。嘘ばっかついてんじゃないわよっ!」そう叫びながら、暴れだした雪穂。

キャンドルやマリア像を投げつけ、次々とステンドグラスを粉々にしながら「頼んだっ?!私がっ!生まれたいって、生かしてくれって頼んだっ?!何で、あの時終わりにしてくれなかったのよっ!」とメチャクチャに暴れる雪穂に亮司は、やっと彼女の過去が、あそこまで逃げ切ることに拘った彼女の気持ちが分かってきた・・。

死に損なって7年、本当は雪穂が誰よりも悔い改め祈っていた・・なのに誰も救ってはくれず、誰も守ってくれないと知ったその日から、彼女は独りで神経を張りつめ、誰にも心許さず「唐沢雪穂」として生きてきた。。俺は好きな女に何させてんだろ・・と。

ひとしきり暴れて「すっきりした。ごめんね、付き合わせちゃって」と正気に戻ったかのような雪穂に、亮司は「俺さ、強くなるよ。ごめんな、今まで独りで頑張らせて。雪穂がもう二度とこんなことしないように、俺頑張るから。もう二度と手を汚さなくて済むように」と誓う亮司。

。。。で、亮司は最後に残っていた良心を、死んだ女の中に捨てた。。。

しつこく藤村さんの家に押しかけていた笹垣は、それが問題となり上司から休みを取れと命じられた。
そして亮司は、松浦の手を借りて、自分を『殺す』道を選ぶ。それは『船に乗って海で死んだ』と死亡届を出し、姿をくらますこと。。

年が明けて、1999年、3月。
亮司の母・弥生子(麻生祐未)は息子の計画を知り、彼女なりに別れを告げる。
亮司は、いつも気に掛けてくれた図書館の谷口さん(余貴美子)にも会いに行き心の中で別れを告げ、図書館の「風と共に去りぬ」には雪穂への手紙を残す。

入れ違うように図書館にやってきた雪穂は自分宛の封筒を見つけ、開けるとそこには亮司の死亡届のコピーと手紙。

『レッド・バトラーみたいに生きてみる。知恵を使って世間を出し抜いて金を儲けて、その金であなたを思いきり甘やかしたい。レッドがスカーレットにしたように、逃げるための馬車や悪趣味なほど大きな宝石・・そしていつか安らかな夜と心浮き立つ朝をあげたい。あの人(神様?)があなたにくれなかったものを、何もかんもあげたい。・・それが俺の夢、その夢のために死ねるなら幸せ』(→かなり略してます)

手紙を読んだ雪穂は駅まで駈けて行く。亮司を見つけて、抱きつきキスをして、泣きながら「ありがとう、亮。最高の卒業祝いだよ」と言う雪穂。そして、桐原亮司は死んでも、自分には『亮』がいる、いつまでもいると言われた亮司も「良かった」と呟き、泣きながら雪穂を抱きしめるのだった。。〜次回へ。。


ひぃ・・。長かったわ。。皆様もお疲れ様(苦笑)。
出演者の方々に感情がこもってる分、ところどころ聞き取りづらい箇所があったので、ちょっとテキトーな部分もございますが・・悪しからず。

で・・・これこそ、お隣でやってるのより、まさに「けものみち」。。
死んだヤクザの女とやっちゃったり、自分で自分を『殺し』ちゃったり・・そうやってこの場は逃げ切ったとしても、この先この二人に何があるんでしょう。。
予告によると、表の世界で生きている雪穂はそこで誰かに恋してしまうらしい。
それを知った亮司は「傷つけてやろう」と思うらしい。。

考えただけでも、ザワザワしますがそれは続きを待つこととして・・。
ふと思うのは、あの雪穂の教会襲撃は彼女の計算だったのではないかと・・それはあまりに深読みしすぎでしょうか?
ただ計算と言っても『冷静な』ではなく、何て言うんだろう『天性の計算』のような感じの計算(ややこしいね)。

亮司と雪穂を見てると、結果的にやってしまったことは亮司の方が凄絶なんだけど、気持の在り方としては雪穂の方が断然上回っているように、あたくしには思えます。
何かコトが起こる度に激しく動揺し、ブレる亮司。精一杯なのだろうけど、その都度冷静に処理する雪穂。「逃げ切る」ことへの執着が全く違うように見える。。

大人の男達に傷つけられた分、死に損なってしまった分、それだけ雪穂の方が生き伸びることを『本気で』考え、やり遂げようとしてるのかなぁ(それとも・・女だからかな・・)。

亮司に少しでも雪穂のような『計算と本気』があれば、自分を殺す方法は選ばなかったはず。戸籍を失い、書類上この世からいなくなった人間がどうやって生きていこうというのか・・時間の流れがよく分からなかったけど死亡届の後で、図書館の谷口さんに会いに行ったりしてるし、まだ自分の選んだ事の重大さが分かってないとしか思えなかった。

まだまだ申し上げたいことは尽きませんが、あまりにご迷惑と思いますので、また次回に。。。
posted by ちぃ@テレビ旬報 at 16:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | 白夜行
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