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「僕と彼女と彼女の生きる道」(予告+第1話)

フジテレビ/火曜:夜10時 <2004年 1/6ー3/23>

テレビ番組 フジテレビ
テレビドラマレビュー:「僕と彼女と彼女の生きる道」
(出演/草薙剛、小雪、りょう、東幹久、山口紗弥加、要潤、大杉蓮、小日向文世、長山藍子他)

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放映前期待度:★★★★

昨年同時期に放送ヒットした、「僕の生きる道」の兄弟版とでも申しましょうか。あの時は余命を宣告された主人公が、もがきながらも生きることは何か本当の幸せとは何かを見い出していく・・というものだったけど、今回は「人を愛する意味」に重点が置かれている(らしい)。

・・なーんて、こうして文字にすると何だかこっ恥ずかしいのだけど、草薙くんだとこーゆーテーマもすんなり観れちゃう。恐るべしっ、つよぽんマジックっ!

今回の役どころは、自分では「良い夫」をしてきたつもりなのに、妻にいきなり去られ、7歳の娘と突然ふたり暮らしをすることになる銀行マン。これがホノボノ系ではなく、結構シビアに描かれるご様子。自分では自分をOKと思ってるけど、実は家族からは疎んじられてる・・ってこと、あるよなぁ。。ふと、我が身に置き換えつつ見始めたら、ずっぽりハマリそうな予感。。

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第1話
1月6日(火)オンエア分:★★★★

お話としては、かなりツライ出だしではあるのだけど、想像以上の出来映えで、冒頭から一気に入り込めましたです。

銀行マンの徹朗は、ある朝突然、妻・可奈子から離婚したいと告げられる。出勤前でもあり、何か虫の居所でも悪いのだろうとまともに取り合わず、帰ったら話そうと言い残し会社へ。その日は折悪く上司から接待を言い付けられ、お酒の匂いを気にしながら帰ってみると、すでに可奈子はいない。クローゼットの中もチェストの中も、彼女のモノはすべて持ち出されていて茫然とする徹朗。そのままベッドで眠ってしまい、朝目覚めてみると、当然可奈子が連れていっただろうと思い込んでいた娘・凛が居て、愕然。
否応無しに凛とふたりの生活が始まったものの、仕事中に何度もかかってくる電話に苛つき、仕事も今までのようにはうまく行かず、だんだん苛立っていく徹朗。

いや、ストーリーを全部細かく書こうというわけではないのだけど、この徹朗役の草ナギくんが、すごーくうまいっ。家事育児も、家の中のことはすべて妻任せで来たけれど、でも29歳でマイホームも購入し、子供の運動会にはビデオも撮り、毎年家族旅行にも連れて行く、ホントにどこにでもいる普通の夫であり父親。
特に非はないけど、その代わり「こういうことさえやっておけばいいだろう」と思ってもいて、家族とまともに向き合ってはこなかった。

この悪意とはまでは言えない、無意識な冷たさや無関心さが、本当にリアルで巧い。いつもの「いいひと」ではなく、今の人間が持ってる人としての温度の低さのようなものが、ちょっとした視線や表情で表現されてて、改めて彼の演技力に感心してしまったあたくしでございます。

可奈子は、そんな徹朗に我慢できずに家を出て行ってしまった。その気持は解らないでもないのだけど、彼女にもまた徹朗を責められない冷酷さがあるような気もいたします。これまでも彼女なりにSOSは出していたのかもしれないけど、本当に「家族」を作ろうとするなら、せめて一度は自分の思いをぶつけるべき。
それは確かに面倒で、鬱陶しいことではあるけど、今って、誰もがそんな機会を持たないままに一気に結論を出してしまう。例え夫婦であろうと、親子であろうと、本当の意思疎通を取ろうとしなければ、他人と同じだもの。

そういう意味で、今の子供達ってすごく難しい場所にいるんだなぁと思う。できちゃった結婚はいい時も悪い時もいろいろあるとは思うけど、妊娠してしまったから成りゆきで結婚して、結婚したから一応「夫婦」になって、子供が生まれたら一応「家族親子」にはなるけど、形はあっても中身がない。凛が子供ながらも母親が自分を捨てたことを感じていて、父親の徹朗にも捨てられるんじゃないかと怯えていた、というのは本当に辛いものがあります。現実でも同じような思いをしている子って、世の中にたくさんいるんだろうなぁ。。

このドラマ、観る人の立場によって、共感する部分がまったく違うと思います。
あたくしは一応女性なので(ホントだってば)、通常なら徹朗に怒るはずなんだけど、何だか徹朗にいちばん入れ込んでしまった。。予告で、可奈子が凛のことを愛してなかったと言ってたから・・?いや、それもちょっぴりあるにはあるけど、徹朗の戸惑いや状況が他人事とは思えないからかな。自分にも、人間として欠落してる部分があるということなのかも、知れません。痛いところをぐいぐい突かれながらも、真摯に拝見していきたいドラマです。
posted by ちぃ@テレビ旬報 at 01:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 僕と彼女と彼女の...

「僕と彼女と彼女の生きる道」(第2話)

テレビ番組 フジテレビ
テレビドラマレビュー:「僕と彼女と彼女の生きる道」
(出演/草薙剛、小雪、りょう、東幹久、山口紗弥加、要潤、大杉蓮、小日向文世、長山藍子他)
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第2話
1月13日(火)オンエア分:★★★★

「こんな父親と娘っているだろうか?」と思いつつ、「あぁ、でもあり得るな・・・」と、妙に納得させられちゃうような。。つまりそれだけ「」というものを感じさせるドラマでございます。

凛は結局、一週間後に祖母美奈子の家に行くことになったものの、『自分がお母さんのラッキースタンプを散らかして、それを片付けなかった→だからお母さんは出ていった』と思い込み、ふさぎ込んでいる。家庭教師のゆらからそう聞かされ、「お母さんが出て行ったのは凛のせいじゃないとちゃんと話してくれ」と迫られる徹朗。さらに音楽会ハモニカを吹くことになっているから、それが終わってから祖母の家に行きたいと思っていることも言われるけれど、徹朗にとってみれば、どれもこれも「それが・・何?」という感じ。

このあたり・・、徹朗が悪意ではなく「本当にわからない」というのが、何気なく表現されてて、またまた「うーん」と唸っておりました。

このドラマって、今の人間がみんな持ってる「小さな不幸感」みたいなモノが、すごくよく出ていて、何度もどきりとさせられる。それにプラス「無関心」という目には見えないけれど、もしかしたらいちばん人を傷つける静かな暴力のようなものも。。
そのせいなのか、どの登場人物にも少しずつイライラさせられながら、でもそれぞれに共感できる部分もあって、知らぬ間にいろいろなことを考えさせてくれます。

祖母美奈子の「来週はお友達と温泉」発言にむっとしながら、「・・でも、実際はこんなものかも」と思い。凛に呼ばれたからだけど、雨に濡れて勝手に着替えを借りてる、ゆらにもちょっとギョッとし。母親の法事に加奈子が来ないことを「女房にそんなわがまま言わせてどうする!」と怒鳴る徹朗の父親に、この典型的男尊女卑男っ!と腹を立て、でも「いるよな、こーゆー親父」と変に納得し。。

日常の中に溢れてる、小さなトゲトゲがぷすりぷすりと刺さってきて、・・でもそんなに不快感は感じていないのが、不思議

正直に言うと、凛を見てて「鬱陶しいな」とも思ってしまう。どこか無表情で、はっきりしなくて、すぐにゆらに頼って無理を言うのもいい加減にしなさい、と思う。・・だけど、ふと「でも自分も子供の頃ってこんなだったかも?」と思い、
それを忘れてる自分、冷たい自分に、はっと気づいたりして、とにかく感情のあっちこっちをぐいぐい刺激されている状態。

妻の加奈子の気持ちは、ほぼ想像どおりだったけど、「あの子を生んでいなかったら、私はどういう人生を送っていたんだろう」と考えてしまい、だから「凛を愛してない」という台詞は、ノンフィクションの世界ではよくあることだけど、ドラマの世界では出てこない言葉。そんなところにも、作り手の真剣さが出てるような気がします。

そして、加奈子の凛を愛してないという言葉に自分もまた同じだと自覚し、「娘は何のために生まれてきたのか」と、考え始める徹朗。ゆらにアドバイスをもらいながらも、ハモニカを買って一緒に下手くそな輪唱をするシーンは、とても良ございました。あそこで、徹朗がぎゅっと凛を抱きしめたりしたら、嘘臭くなっちゃうけど、あえて押さえ目にしているのがとてもリアル。

大げさにあからさまにわかりやすく感情表現されるのは、かえって観てる側の気持ちを萎えさせる(=観てる側を侮ってる)、ということを熟知している制作者の姿勢にも、感じ入っているあたくしです。。
posted by ちぃ@テレビ旬報 at 02:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 僕と彼女と彼女の...

「僕と彼女と彼女の生きる道」(第3話)

テレビ番組 フジテレビ
テレビドラマレビュー:「僕と彼女と彼女の生きる道」
(出演/草薙剛、小雪、りょう、東幹久、山口紗弥加、要潤、大杉蓮、小日向文世、長山藍子他)
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第3話
1月20日(火)オンエア分:★★★と三分の一

凛がおばーちゃんちへ行くのは例の音楽会が終わってからにして、ハンカチにはアイロンかけてあげて、いつもの葡萄入りロールパンがなければ食パンタイプかスティックタイプか悩み、結局両方買っていく徹朗・・。

ここにきて、何だか急に父親らしくなった徹朗パパ。。うーん、この流れはいいんだけど、おっそろしく急ぎ足の変貌ぶりにちょっと違和感を覚えますですね。。
そして最後の「このままお父さんと一緒に暮らさないか?」発言。これも、「もう、そーくるか・・」というのが、正直な感想

草薙くんの淡々とした押さえめの演技だから、あたくしもぐっと自分を押さえておりますが・・、彼じゃなかったら、もっと感情バリバリオーバーだったら・・ちょっと暴れちゃったかもしれない。。

何も二人の関係が変わっていくこと、父と娘らしくなっていくことに異義を唱えているのではないのよん。結果的にはそうなっていって欲しい。でもこれまでは、この親子関係に冷え冷えしたモノを感じながらも、そこがとてもリアルに表現されていることに、このドラマの「真剣さ」を感じていたあたくし。それゆえ、今回は、やや拍子抜けしてしまいました。

とは言いつつも、これですべてが収まるわけではないだろうし(収まったら終わっちゃうもんね、ははっ)、加奈子との離婚が正式に成立したから彼女がいないことは変わらないし、ゆらと徹朗の関係も何か変わってはいく(怪し気なOLもいたな・・)等々、見どころはまだありそうでございます。

人は変わっていける、壊れた人間関係修復はできる。でも、それは難しいことでもある。。そんな誰もが持っている願望と、それと隣り合わせにある不安や困難を他の人はどうやって超えていくのか、そこが観たいあたくし。それも、こうすればこうなるというようなお決まりのパターンやマニュアルではなく、ひとつのケーススタディとして「徹朗と凛」を観ていきたいのです。

「親子だから当然」なこと「人間だから当然」なことが、なかなか当然じゃない今だからこそ、そこにこのドラマ存在価値があると思うから。。


フジテレビ/火曜:夜10時 <2004年 1/6ー3/23>

「僕と彼女と彼女の生きる道」
(出演/草薙剛、小雪、りょう、東幹久、山口紗弥加、要潤、大杉蓮、小日向文世、長山藍子他)


●関連情報>>草薙剛

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posted by ちぃ@テレビ旬報 at 03:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | 僕と彼女と彼女の...
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