SMAP解散の報道があって数日、きょうも仕事から帰ってついあれこれ見てしまう。
そんな熱心なファンという訳ではないけれど、SMAPは好きだった。
彼らが本当に消滅するのだと思うと、このまま5人が心にマスコミで伝えられるように冷たいものを持ったまま離散していくのだと思うと、ただただ淋しく、やるせない想いが何度となくわいては消え、またわきあがり。
リオオリンピックでのさまざまな選手たちの切羽詰まった中、仲間を信じ、自らを鼓舞しながらギリギリで闘う様子を見聞きしていると、何だか余計にね、セツナクなってしまう。
ジャニーズ事務所、よく分からないけど、SMAP以前は何となく微妙な偏見のようなものがありました。それこそゴシップ&週刊誌ネタレベルだけど、若く、その分世間知らずのきれいな男の子たちはある洗礼を受けてスターになるのかなぁ、と。
そういうのは昔からお坊さんたちの世界にもあったことだと、少し年上のわけ知り顏の人たちから言われれば「…はぁ、そういうものなんですか…」と。世の中にはそういうこともあるのかと、でもあまりうまく飲み込めないまま来た中で、SMAPはそれまでのジャニーズからみると、ヤンチャで、元気で、自由奔放に私には見えたんです。
ジャニーズの礼儀正しくて頑張り屋さんな感じはそのままに、最終的にはコントロール不可能な雰囲気がそこかしこに漂っているのが、私には新鮮でした。
そういう意味では今回の解散決定は、いかにもSMAPらしいとも言えるのだけれど。
私のような、微妙なジャニーズ嫌悪感を抱いていた一般ファンの扉を大きく開いてくれたSMAPが、このままモヤモヤとしたままフェイドアウトしていくと、私はまた元のジャニーズ観に戻るかもしれないなぁ。
メンバーの電話とか知らないよ、連絡なんて取れない、と言えてしまうSMAPが、閉鎖的にしかみえなかったジャニーズのイメージを変えた。案外、風通し良いのかなぁと思えた。
ジャニーズ、悪くないじゃんって思った。
でも、こうなってみると、嵐とか、TOKIOとか、仲の良さで好感を持たれていた他のグループも、実体はどうなんだろうと、思ってしまう。
本当に、本当に仲がいいのかもしれない。一緒に乗り越えてきたことも、ぶつかってはまたまとまることもあったのだと思う。
でも、30代40代の男の人たちが、何人も、何年何十年も一緒にいて、仲良しってのも、やっぱ違和感がある。
そういう違和感や、嘘臭さのようなものを、適応的時に払拭しながら、でもいいねこんなの、と思わせてきてくれたのが、私にはSMAPだったのだ。
これが、ジャニーズ全体の瓦解の始まりとならないといいのだけど。